薬に関する幅広い知識と多岐にわたる業務に携わることが求められる薬剤師。患者の健康に影響を及ぼす業務を担うため、プレッシャーがかかるなど大変な側面が多くあります。以下では薬剤師が感じる実務における大変なことと人間関係における大変なことを紹介します。
薬剤師の実務における大変なこと
薬剤師の仕事は患者の健康にかかわるためミスが許されません。些細なミスが命に影響を及ぼすケースもあるので、一つひとつの作業にプレッシャーがかかります。調剤だけでなく監査や服薬指導、薬歴入力、事務処理など業務量も多いためストレスが溜まるでしょう。
さらに、病院勤務の場合は会議に出席する必要があり、ドラッグストア勤務の場合は品出しや日用品の販売などを行なう必要があります。担当する業務の多様さは薬剤師の実務における大変なところです。
そして、幅広い業務の繰り返しの単調さに大変さを感じる薬剤師もいるでしょう。薬剤師は一日のうちに何度も調剤、監査、薬剤指導の流れを繰り返すので、やりがいを実感しにくい側面があります。特に小さな薬膳薬局の場合は継続処方が多くなるので、より単調作業だと感じやすいです。
また、薬剤師の扱う薬品の数は非常に多く、新薬も登場するので常に新しい知識を学び続けなくてはなりません。就業したあとも勉強を欠かすことができないのは薬剤師が大変に思うポイントです。
薬剤師の人間関係で大変なこと
薬剤師は人間関係で大変な思いをすることがあります。薬剤師の職場は系列病院や系列調剤薬局でない限り、異動する可能性はほぼありません。そのため、そりが合わない人が職場にいても一緒に働き続けることになります。職場の人間関係が良好であれば問題ないですが、一度悪化すると嫌な気持ちを我慢する必要があるでしょう。
また、限られた狭い空間で限られた人と接することになるため、理不尽なクレームがあっても逃げ場がありません。患者のなかには待ち時間の長さや薬の価格に苦言を呈する人もおり、それらの対応も薬剤師の業務のうちです。服薬指導に応じてくれない患者など、さまざまな人と接さなくてはなりません。
まとめ
薬剤師の仕事には、業務内容で大変なことと人間関係で大変なことがあります。例えば、薬剤師という職業の専門性の高さに伴う責任の重さや業務量の多さはストレスにつながります。加えて、忙しいなか最新の知識を身に付けなければならない点も苦労する要素の一つです。
また、薬剤師の職場は異動する可能性が低く、職員の入れ替わりが滅多にないため人間関係が悪化すると働きにくいです。患者からの理不尽なクレームにも対応しなくてはならず、精神的にダメージを受けることもあるでしょう。
