薬剤師になることは難しい?資格の難易度について

薬剤師

薬剤師という職業は安定しているため、薬剤師を目指す方は多くいるようです。しかし、誰でも簡単になれるわけではなく、薬剤師資格を取得できるまでには、いくつもの壁を越えなければなりません。

薬剤師になることは難しいといわれていますが、そのおもな理由についてお伝えします。

薬科大学の難易度について

薬剤師になることが難しいといわれる理由には、資格取得のための第一歩である薬科大学の難易度の高さにあります。

大学によっても異なりますが、薬科大学を受験するためには60~70以上という非常に高い偏差値が必要なところがあり、入試の科目数も多くあります。そのため、入学すること自体が難しいようです。

入学後も学習量が膨大で、一般教養に加え、国家試験対策のためのカリキュラムもあります。試験問題である7科目(「物理・化学・生物」「衛生」「薬理」「薬剤」「病薬・薬物治療」「法規・制度・倫理」「実務」)についても、6年間しっかりと学ばなければなりません。科目数が多いうえ、すべてが必修科目であるため、単位を落とさないように講義には必ず出席し、勉強に集中する必要があります。そのような理由から、薬科大学では一般の大学に比べると留年率が高く、入学だけではなく卒業までのハードルも非常に高いといわれています。

なお、薬剤師国家試験の受験には年齢制限がなく、社会人になってからでも目指すことが可能です。しかし、受験資格に必要な6年制の薬学課程を修了するためには、多くの時間を勉強に割く必要があり、働きながら資格取得を目指すことは難しいようです。学費をはじめ、資格取得までにかかる費用や生活費などについても十分考慮する必要があります。

薬剤師国家試験の難易度は?

厚生労働省が実施する薬剤師国家試験は、毎に一度、2日間にわたって行なわれます。問題数は345問で、全問マークシート形式です。

試験の出題範囲はとても広く、幅広い知識が求められます。近年では応用力や思考力が必要となる問題をはじめ、実務・実践問題を中心とした臨床能力や、実践能力を問われる問題も多く出題されています。知識の丸暗記だけでは合格基準に達することが難しい傾向にあるようです。

合格率は年度によって多少の違いはあるものの、おおむね6割か8割程度となっています。しかし、合格率だけを見て資格の難易度を判断することは早計です。
薬剤師国家試験を受験するためには、難易度の高い薬科大学や薬学部で6年間学び、猛勉強の末に、難しい卒業試験を突破しなければなりません。国家試験を受けるまでに、いくつもの壁があることを考えると、試験に合格することは決して簡単ではありません。

また、薬剤師国家試験の合格率は大学によっても異なりますが、その理由は、大学ごとに難易度や薬剤師国家試験への対策に注力する度合いが違うためです。掲げている目標も大学ごとに異なるため、志望校を決める際には、各大学のカリキュラムの内容などについて事前にしっかりと調べておきましょう。

まとめ

薬剤師資格を取得するための道は長く、大変な努力が必要です。また、薬剤師になってからも、働きながら薬学の最新の知識について学ぶ必要があります。

薬剤師を目指すためには、常に勉強を続けていく覚悟が必要になるでしょう。

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